(内容を一部見直し整理しています、改題しました)
はじめに
2022年の大晦日、私は突然の脳梗塞で救急搬送され、そのまま入院した。
ワレンベルグ症候群、いきなり寝たきり。おまけに嚥下障害まで。
立つことも歩くことも出来ず、飲み込めず、鼻から胃まで管を入れられ流動食。全てが看護介護なしでは出来なかった。
尿意便意がほとんど無かった。尿はバルーン(管)、便は入院後一週間出ず、看護婦さんに下剤を入れて貰って、トイレに間に合わず、介護パンツの中で漏らした、3回も。
・・涙が出そうだった。
脳がやられるとこんなになるのかと、将来の不安でお先真っ暗だった。
しかし病院スタッフ、リハビリのおかげで、4か月後には退院できた。家族も泣いて喜ぶ。
歩ける、食べられる、トイレも──まるで夢のようだった。
ただし退院後のいろんな現実は厳しい。また再発のリスクもある。
現在はパート勤務を続けながら、一度失われた日常を取り戻す、というよりも
体調や生活状況に合わせた、新たな暮らしを再構築している。

この記事では「退院はゴールではなくスタート」であることを、私の経験をもとに整理してみたい。
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先に始めていたNo+e版 まつ@ワレンベルグな日々、時々No+e日記|noteは、
脳梗塞で生活が一変、ワレンベルグな田舎暮らしの日々、流儀?みたいなもの
1. 焦りは禁物、退院後も通所リハで
4ヶ月もの入院生活を終え、退院直後は解放感に包まれる。
私も「あとは体力さえつければすぐ回復できる」と焦り、自己流で運動を繰り返した。
毎日汗だくになったが、ふらつきやバランスは改善せず、むしろ、股関節や脚を痛めてしまった。自己流、焦りは禁物だ。
また、脳梗塞は「時間差で後遺症が出る」こともある。
私も退院してから、顔のしびれや脚のこわばりが強く現れ、今も続いている。
退院後はつい焦ってしまうが、闇雲に頑張るのではなく、退院後こそ通所リハなどで専門家に相談しながら、体調や症状の変化を見ていくことが大事である。
症状は千差万別で、回復にも差がある。脳と体をゆっくり繋ぎ直すことが大切である。
2. 仕事がリハビリ。「働き方に合った暮らしを整える」
退院後すぐに再就職を目指したが、思い通りには行かない。
後遺症のしびれや痛みで半年ほどは療養に費やした。鎮痛薬の副作用で強い眠気が出て、とても働ける状態ではなかった。
鎮痛剤にも慣れ、満を持しての就活。フルタイム勤務の面接も受けたが、結果はすべて不採用、ショックだった。パートしか行き先がなかった。
しかし、今はパート勤務から再スタートしたことが、結果的に正解だったと思う。
要は収入は少ないが、ストレスを溜めない環境のほうが実は重要だった。
今のパート勤務は、7時間勤務、時間給で残業もないため大幅な収入減、時間内に次々業務をこなさないと他のパートさんに皺寄せがいく忙しさ、多くの仕事を覚えるのもたいへん、土日の交代勤務はほぼマスト、とあまりの苛烈さに、パートに否定的だった。
しかし慣れてくると、適度に運動量があり緊張感もあり、きっちり詰まった業務も時間になればその日の勤務がスパッと終わって帰宅、交代勤務(平日休み)も慣れれば気分転換、体と心に適度にメリハリ、実はこういう働き方が、ストレスを溜めず、病後の今の自分には何より大事なことだと今は思っている。
現職場の前上司が採用時、「仕事がリハビリだと思ってがんばって」と(社交辞令で?)言ってくれたのだが、そのまま受け取っている。
仕事がリハビリ、稼ぎは二の次と、割り切れるかどうか。
言うまでもなく仕事は、稼ぐためにある、脳梗塞入院、退職後の就職は、掛かった医療費、無職期間などの経済的なインパクトに囚われてしまいがち、しかし採用する側は、健常者を取りたいと思うのは(フルタイムならなおさら)仕方の無いことだ。
かりにパート職しかなくても、今重要なのは「リハビリ」と考える。体と心を社会生活に慣らすものと捕らえ直し、稼ぎや働き方に沿って、暮らしのほうを整え、慎ましく生きる道もある。
3. 後遺症との付き合い方、工夫と受け容れ
顔のしびれや脚のこわばりは2年半経っても残っている。
日によって痛みは変わり、治らない。医者も鎮痛剤を出すしかないという。
苦しみからは逃げられないのかと思う。
だが観察すると、痛みは「脳が起きているとき」に強く、眠っている間や何かに集中しているときは忘れている。痛みは作られるもので、また動けなくなるとか命を取るものでない。
要は、意地悪なだけだ。
意地悪、だからこそ「受け容れる」「工夫する」しかない。
ストレッチや温め、薬の調整など、小さな工夫を積み重ねる。
鎮痛薬も(出された薬に従うだけではなく)生活や症状の変化に合わせて
調整するなどして、
後遺症をくらしの一部として受け容れることが、結果的に自分を楽にする。後遺症が辛い、辛いと嘆かない、治るものでないと諦め、受け容れる。
また、食生活の管理や運動習慣の継続など日々の管理をうまく行って、生活習慣を悪化させないようしないといけない。できれば少しずつ筋肉も付けて、運動に耐える体作り、太りにくい体にしていきたい。
また、自分が使っているものを参考までに載せると
- 筋力アップ、肩などの柔軟性アップ=ストレッチ(→ セラバンド )
- 冷えには温め対策(→ 遠赤外線ソックス)
- こわばった筋肉にはマッサージ(→ THRIVE バイブレータ)
1)セラバンド
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※帯タイプの2mが自分は使い勝手がいい、縛ったり柱等に回し込んで引っ張ったり、脚先に挟んで腕で引っ張ったり出来る。強さはリハビリ病院時は緑(写真)で最初は少し柔らかめだがゴムの反発が筋肉運動にはいいらしい。今はすこし固めの青にしている。
ベッドで寝ながら頭上に固定したゴムを引く運動にハマっている、腕が徐々に太くなっていくのがわかる。寝る前に少しとか、要はチョコザップだ。
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※足先の冷えは、秋口からすぐ来る.寝るときの靴下は欠かせない。ちょっとだけ良い靴下をはくと、眠りも良くなる。
足先が冷えると、足首が硬くなり歩きにも影響が出るので意外に重要。
3)THRIVE バイブレータ
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THRIVE(スライヴ) ハンディマッサージャー MD-001S ライトベージュ
※特に脚のコリを取るのと、脚や太もも〜臀部にかけての筋肉の協調運動への刺激を与える感じで使用。
3000円くらいの安いので十分。
再発防止の観点では、かかりつけ医から「血圧と体重管理」を厳命されている。
嚥下障害もなくなり、ついつい美味しいモノを食べ過ぎてしまうのを戒め、管理しないといけないのだ。
血圧計は、各社大差が無いものと思うが、体重(体脂肪)計は、いろいろ新しいモノが出ている。これから買うなら、まず「スマホ連動」だろう。測定する度に記録保存され、各社スマホのアプリに工夫をしている。
また、自分が昔から使っている(拘りのポイント)のは、体脂肪、さらには筋肉量の部位別の増減が測れる「全身測定式」いわゆる握り棒式だ。

愛用のカラダスキャン(非スマホ連動)・・中古でも4000する。
国内大手のオムロンやタニタなどは、この全身測定式でかつスマホ連動機能のモノだと(最新、高機能品になるため)2万近くあるいはそれ以上になる。


ブランドに拘らなければ、10,000円前後で買えそうだ、たとえば

医師の指導の下、体重管理だけでなく、今後は筋肉なども徐々に付けていき、持久力などもアップしたいと考えているので、スマホ管理できるようなこういうものも必要になるかも知れない。
4. 情報発信を続ける理由
私が強く感じたのは「退院後の情報があまりに少ない」ということだ。
入院中は「退院すれば普通の生活に戻れる」と思っていたが、
実際には後遺症や就職、生活再建の壁(経済的な不安)が待っていた。
だからこそ、自分の失敗談や工夫を発信することが、
誰かの「転ばぬ先の杖」になればと考えている。
私自身、同じ経験をした人の声をもっと早く知りたかったからだ。
おわりに
脳梗塞からの回復は長い道のりである。
退院はゴールではなく、生活を再建するためのスタートラインだ。
人それぞれ症状も事情も回復という道筋も異なる。比べる必要はない。
大切なのは、再び病院の世話にならないのは大前提、そのうえで、後遺症や仕事、生活改善など、焦らず一歩ずつ進むことだ。
自分らしくこの先暮らす、そのためのスタート。
この記事が同じ病を経験した方やご家族にとって、小さなヒントになれば幸いである。
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