脳梗塞 ワレンベルグな日々

ワレンベルグ(症候群)は脳梗塞の一種

徐々に慣らし、GW2023

退院した日の週は、ばたばたとしていた。クルマの免許の再認定で運転免許センタとリハビリ病院を往復し無事認定、そして金曜、元勤め先への挨拶周りで区切りが付いた(あくまでも自分としてのだが)。
ほっとし、そして巷はGW連休に入った形だ。
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退院後は、自宅での母との生活に戻った。クルマの練習を兼ねて、母との買い物は午前中だ。スーパーをヨタヨタと歩く親と子、弱者に物価上昇、特に卵の値段にはため息しか出ない、暮らしも楽で無い。母も自分の息子のことや生きづらくなる世の中のことでボケる暇がない。
自分は、スーパに行く前に、室内で軽く体を動かすこと、体重計に乗ること、血圧を付けることなど、新しい習慣が増えた。録画テレビの部屋が簡易トレーニングの部屋で、視聴しながら無理をせずゆっくりと。
すぐには元通りにもどらない体、習慣づけで律し、再発防止と回復を目指す生活、いわゆる自己リハビリ生活が、退職後の自分の今の日課だ。

そして家の周りを、歩くことは基本中の基本。基礎体力の確保は勿論、外界からの五感と足裏への直接刺激が脳への刺激になる(と信じている)。歩いているときのフラつきは、例えば写真の何気ない道も、融水部分の幅の中を歩くこと(ゲーム感覚)で矯正しようとしたり、子供に戻る。
脳の一部が赤ん坊レベルの頼りなさに戻って、出来ていたことが出来ない、脳の損傷の現実。それをひとつずつリビルトする。今有る脳の別の回路で、昔のレベルに近い動作を行えるよう組立て直す作業は、反復が有効なのだ。

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少しずつ歩く距離と時間を延ばし、刺激を求めて本屋までの道のり、遠い。発症するまでは自転車で数分で通り過ぎた場所である。歯がゆいが現実だ。

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どうしても読んでみたい新書があり書店に入ると、あら、レンタル上がりCD4000枚在庫処分、一枚330円であったのでついつい物色、あまり良いものは残ってなかったが買ってしまった。May.Jの異邦人、木綿のハンカチーフなどが良い感じ。もう一つは二枚組のJAZZでスタンダードナンバー、心落ち着く。

さて、お目当ての本だが、脳梗塞で入院し退院した著者(ライター)に物凄く共感出来る本だ。脳梗塞の症状と動かない体や心の葛藤、もどかしさへの彼の表現がしっくりくる。また、この脳梗塞の一部の症状というのは、発達障害の方のそぶりにも共通するという見識に驚く。すばらしい。

それしても5日までは良い天気だ、歩きに精をだそう。嫁さんの居る鹿児島は既に天気が崩れ始めた。
晴れの日もあれば雨の日もある、人生そう思う。
外に出れば、こういういい出逢いと刺激があり、云い方はおかしいが、病気をして初めて気づく世の中(の不都合や不条理)のこともある。脳梗塞でも歩ける自分、感受性や感性が残っている自分。じぶんはいい人達に救われ、運良くここまで戻れた、そういう感謝のGWだ。