脳梗塞 ワレンベルグな日々

ワレンベルグ(症候群)は脳梗塞の一種

退院、あっという間の5日間。

(入院時の記事の合間のリアルタイム記事)
月曜の病院の朝、約4か月の入院最後の朝食は、いつも通りしっかり食べた。 C73BA18D-C704-4E79-A86E-3609C5BE1247_1_105_c
退院の週、金曜までにばたばたとしたことの記録。 退院は午前中で、午後から、運転免許再認定の評価のため、病院近くの免許センターでの実車運転評価が予定されていた。妹に病院に九時に迎えに来てもらい、荷物などを引き上げて10時に病院を後にする。
自宅にいったん帰り、荷物を降ろし、昼食後に免許センターへ行き、その結果表を病院に持ち込んで、診断書を作って貰う必要がある。
そもそも嚥下障害だった自分で、自動車学校の仮免試験以来の教習車の運転が、午後から控えていると思うと、食事も喉を通らないのではないかと普通は考える。
リハビリ病院では、運転のシミュレータなどやっていたが、実車運転からは丸4ヶ月近く遠ざかっていて、一発勝負でなかなか緊張の中の帰宅であった。
しかし、おふくろの四ヶ月ぶりの昼ご飯、とても嚥下障害明け、試験前とは思えず。
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ははは。私の好きなカレーを朝から作って退院の日を待っているおふくろである。ありがたい。
この「勝負メシ」のおかげか、実車評価試験は問題なく、無事パス! すぐに妹に乗せて貰い、朝まで居た病院へ結果評持ち込む。主治医がスタンバイしていて、面談と診断書を作成したものを受け取る。
これで終わり、、ではなく、これが合格して初めて、次の最終適性検査に進める。希望は二日後の午前に、適性検査をの予約を取りたかったが、満杯で週末金曜の午前となる。
ま、実車評価が無事通ったので良しだ。 退院明けでまだ体が本調子でなく、実家に帰宅の際、助手席で車酔いのような気分になったりしてちょっと焦った。これは、まだ脳が、車椅子より速い乗り物に慣れてないからだとのこと。そういう状態でもしっかり運転出来てラッキーだったと思う。自宅に戻り、少し緊張で疲れたせいもあり、また久しぶりの自分の布団でぐっすり。

翌火曜、自宅リハビリをしないと体がすぐフラフラになりそうな気がして不安になる。朝から柔軟や病院でやっていた動作メニューを思い出しながら体を動かす。午後から、母と歩いて近くのスーパーへ買い物。この時、やはり結構ふらつくのである。一般道のクルマの往来、歩道の段差や道の傾きなどが、病院リハで歩いていた道とは異なり、履いていた靴も異なるという些細なことだが、バランスが乱れやすい。

翌水曜は、朝から雨であった。自宅で少し体を動かしつつゆっくりする。郵便局に記帳と病院への支払いのまとまったお金の準備。

翌木曜は、すこし晴れて、外歩き。
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入院前は、神頼みをたくさん叶えてくれた神社へ歩いていく。お礼と今後の健康回復兼ねて。火曜に比べるとけっこう歩けるので、日によって波があるようだ。またこの日は、ちょっと体慣らしで温かったので、懸案だったクルマの夏タイヤへの入れ替えを一人でした。無理をせずスタンドなどに任せれば、と言われたがリハビリ兼ねて。タイヤを持ち上げる、ジャッキをかける、ナットを締める・外す、、全てが刺激になる。
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二時間ほどかかったが、無事完了。これで金曜の適性評価がすんなりいけば、週末は家の近くを運転練習できると思いながら。
そして、もう一つ挑戦したのは、自転車乗り。朝に乗ったときは、全く走れず、こりゃダメかなと思ったが、タイヤ交換のあと、少し休んでから再トライ。するとまぁまぁ乗れた。右に少し流れるので、まだまだ修行が必要だが、朝の時から脳が進歩したのも感じた。
 
そして、運命の金曜日。朝九時過ぎにの自宅を妹の車で出発し、免許センターへ。 10時の予約だが、少し早めに行って体慣らし、頭の慣らしをする。結果、適性検査も特に問題なくOk。晴れて、免許の再認定となった。よかった。
その後、近くのリハ病院を再々訪問し、免許合格の報告と支払い処理をすます。 昼食を取り、午後からはずっと願っていた、元の勤め先への訪問が予定してあった。

三月末の正式退職が入院中で、メールでの挨拶しか出来ず、仕方なかったのだが、自分へのけじめとして、1ヶ月遅れてでもきちんと訪問して、お詫びとお礼をしたいと願っていて、それが叶うのだった。
妹には無理をいって、二箇所乗せていって貰い、それぞれ挨拶が出来た。前の職場の人々は、三月末での異動もあって居ない方もおられたが、直属の元上司や一番お世話になった県職員の女性には、お仕事中にもかかわらず、報告の時間を頂いてとても良かった。
みなとても心配していたとのことで恐縮だったが、自分の今の姿をお見せできたことで、口々に、元気そうで何より、とか、脳梗塞でここまで元気になられるのは奇跡!とか、訪問を受けたことをとても喜んで頂いたので何よりだった。自己満足に近いのだが、これで良かったと思っている。

こうしてやっと、退院後の一区切りがついたような週末である。 0A0E76B6-43A8-4EB9-AB7C-9484453731A1_1_105_c