脳梗塞 ワレンベルグな日々

ワレンベルグ(症候群)は脳梗塞の一種

読書感想、3冊、JAZZの名盤をyoutubeから

先々週から借りて 読了後の日曜に返却した9冊のうちの3冊の感想など。

BrutusのJAZZ特集を読んで、youtubeに落ちているJAZZの名盤の音楽データを探してはCDRに焼いて、1ビットで鳴らすのもいい感じ。

①瀬尾まい子さん「傑作はまだ」

原田マハさん「リーチ先生」

小川洋子さん「人質の朗読会

note.com

①「傑作はまだ」、

約1週間前のnoteでも少し触れた、読みやすく、すいすい読めた。

親子の話なのだが、息子と父親の話。

世俗や社会から完全に孤立した独り暮らしをする小説家の父、その別れた妻が育てていた息子が急に同居することになる、バイト暮しのチョイ変わり者。

ちょっと前に「そしてバトンは渡された」を読んでいるが、両小説共にとてもいい、

世知辛い世の中で、少しずつお互い理解し合う、少しほっとする親子の話だ。

 

②「リーチ先生」、

イギリスの陶芸家バーナード・リーチ氏が日本で陶芸を学んだ時にいろいろ世話をした日本人の視点で描かれたアート小説。

いわゆる器、陶芸が芸術に昇華するという明治40年代から、戦争をはさんで昭和20年後半の物語。最近台風で被害のあった小鹿田地区、小石原なども最初出てくる。

文芸、芸術の偉人、白樺派高村光太郎、柳 宗悦らとの関わりの中でリーチ氏の陶芸にかける思いなどなど、ただ、ともかく長い小説(苦笑)。

 

③「人質の朗読会」、

タイトルが不気味だが、その題名の通り、南米のとある地で、人質にされた日本人8人が、差し迫る命の危機の中で朗読会をした。それぞれの人生の中で、最もとっておきの話を一人ずつするという話。ドラマにもなったよう。小川さんらしい文章、世界観で、ある意味、短編小説のような物語。また小川さんの本を読みたくなった。

 

その他、荻上チキさんのエッセイのような本は、結局1,2巻のうちの1巻だけしか読めず、また借り直して読んだほうがいいかなという、ちょっと自分の(脳梗塞の)頭ではすっと頭に入ってこない所がけっこうある感じ。

さて、JAZZの 最近のお気に入りは、John Coltrane。いいね!

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